文化財建造物保存修理研究会

研究発表会等のご案内

「第11回現場ワークショップ」のご案内


ご案内

 萬福寺は三禅宗の一つに数えられる黄檗宗の総本山で、寛文元年(1661)に創建された寺院です。三門から法堂に至る中心軸の左右に、同形同大の堂宇を配置し、それらを廊で繋ぎ囲います。この伽藍配置には、当寺創建期と同時代の中国建築の様式が現れており、日本における黄檗宗寺院の代表的な伽藍として、40棟の建物が重要文化財(附含む)に、境内は府指定史跡に指定されています。
 
 平成30年度から令和2年度までの計画で実施されている修理工事では、重文である法堂ほか四棟の修理が行われています。概要は以下の通りです。
・法堂及び東方丈附属の廊、西方丈: 屋根葺替及び部分修理を実施。痕跡や資料調査の結果、後世の改変である桟瓦葺から、文化財的価値を高めるために建立時の姿である柿葺屋根に復することとした。
・伽藍堂、鐘楼: 部材の破損や腐朽によって軒先が大きく垂下していたため、半解体修理を実施。  

 現在は、木部補修や屋根葺替、漆喰の塗り直しなどが進められています。

 今回は、平井俊行当会幹事(京都府立京都学・歴彩館副館長)による「京都府周辺の桟瓦の発明と普及」と題するレクチャーも行います。

 実際の保存修理工事現場において修理工事担当者による解説を聴きながら、工事の状況を見学できるまたとない機会です。
さらに、具体的な事例を通じて文化財建造物の保存修理に関し意見交換を行うことにより、会員の調査研究の向上に資することを目的としていますので、
皆様のご参加をお待ちしております。

開催日時

2019年12月7日(土)13:30~16:30(予定)

開催場所

黄檗山萬福寺
(〒611-0011 京都府宇治市五ケ庄三番割34)

参加者

参加申込みは、下記申込みフォームよりお申込みください。
※非会員の方は、申込みフォームの会員種別欄にある「正会員」を選択し、会員番号欄に「000000」とご入力ください。
備考欄に、紹介された会員の名前を入力してください。

募集人員

約30名(先着順、当会会員優先)
※参加の可否および集合場所等は、開催日の10日前までにお知らせします。

参加費

1,000円(会員)/1,500円(非会員)

内容

 スケジュール(予定)
 13:30  萬福寺 三門前 集合
      主催者 挨拶
      萬福寺様 挨拶
 13:40 伽藍見学(修理現場以外の概要説明 @現場担当者様)
 14:10 修理工事の概要説明(座学)
      引き続き、法堂等修理現場見学
 15:00 休憩
 15:15 「京都府周辺の桟瓦の発明と普及」(レクチャー @平井俊行 当会幹事)
 16:00 意見交換
 16:30 終了

※ 萬福寺修理事務所ご担当者様、平井俊行当会幹事(京都府立京都学・歴彩館 副館長)から、ご案内・ご説明をいただきます。

主催等

文化財建造物保存修理研究会

お問合せ先

文化財建造物保存修理研究会 事務局
1) 問い合せ等は、研究会事務局 [TEL 03-6806-8975] にのみお願いします。
2) 服装は軽装とし、履物は動きやすいものにしてください。
3) 写真撮影は可能ですが、個人使用に限ります。(それ以外の使用については、別途所有者様の許可を得てください。)

開催場所地図